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ミラドライ

ミラドライのデメリットとは?費用・ダウンタイム・効果の限界と対策を医師が解説

東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックです。当院では、ミラドライ公式認定医が広範囲ダブル照射を用いて、ワキ汗・ワキガに対するミラドライ治療を行っています。

ミラドライは、切らずにワキ汗やワキガのにおいにアプローチできる治療です。ミラドライを検討されている方からは、「費用はどのくらいかかりますか?」「ダウンタイムはつらいですか?」「1回で効果はありますか?」といったご質問をよくいただきます。

ミラドライには多くのメリットがありますが、治療である以上、知っておきたいデメリットもあります。大切なのは、デメリットを理解したうえで、ご自身に合った治療かどうかを判断することです。

この記事では、ミラドライの主なデメリットと、それぞれの対策を解説します。あわせて、ミラドライが向いている人・慎重に検討したほうがよい人や、ほかのワキ汗・ワキガ治療との違いもご紹介します。

この記事の監修者

ミラドライとは|切らずにワキ汗・ワキガにアプローチする治療

ミラドライは、ワキの皮膚の上からマイクロ波を照射し、その熱で汗腺を破壊して機能を停止させる治療です。汗の原因となるエクリン汗腺と、ワキガのにおいの原因となるアポクリン汗腺の両方に作用するため、ワキ汗とワキガのにおいの改善が期待できます。

メスを使わないため、皮膚を切開する手術と比べて傷跡が残りにくく、施術の翌日から普段どおりの生活に戻りやすいのが特徴です。また、熱で処理された汗腺は元通りには再生しないとされており、長期的な効果が期待できます。

このように多くのメリットがある一方で、ミラドライにはいくつかのデメリットもあります。次の章から、具体的に見ていきましょう。

ミラドライの主なデメリット

ミラドライを受ける前に知っておきたい主なデメリットは、次の5つです。

  • 保険が適用されず、費用の負担が大きい
  • 腫れ・痛み・しびれなどのダウンタイムがある
  • 施術内容によっては、汗やにおいが残ることがある
  • 医師の技術や照射方法によって結果に差が出やすい
  • 体の状態によっては施術を受けられない

それぞれの内容と、デメリットを減らすためのポイントを解説します。

保険が適用されず、費用の負担が大きい

ミラドライは保険適用外の自由診療のため、治療費は全額自己負担となります。費用はクリニックや照射方法によって異なりますが、数十万円程度かかるのが一般的です。保険が適用される治療と比べると、費用の負担は大きくなります。

また、費用の安さだけで治療を選ぶと、1回目の施術で汗腺が多く残り、2回目の施術が必要になることがあります。その結果、かえって費用がかさむ場合もあるため、料金に含まれる内容や照射方法もあわせて確認することが大切です。

なお、保険が適用されるワキガ・ワキ汗の治療については、「ミラドライは保険適用?ワキガ(腋臭症)の保険治療を解説!」で解説しています。

腫れ・痛み・しびれなどのダウンタイムがある

ミラドライはメスを使わない治療ですが、マイクロ波の熱を加えるため、施術後には腫れや痛みなどの症状がみられます。当院での術後経過をもとにした主な症状と、落ち着くまでの目安は次のとおりです。

症状落ち着くまでの目安
痛み施術当日がピーク。翌日にはかなり軽減
赤み・吸引痕4〜5日程度
むくみ(腫れ)1週間程度
内出血10日〜2週間程度
ゴツゴツ感・突っ張り1〜1.5か月程度

痛みが最も強いのは施術当日で、翌日には普段どおりの生活を送れる方がほとんどです。ただし、皮膚のゴツゴツ感や突っ張りは、1〜1.5か月ほどかけてゆっくりと改善していきます。

施術後の症状は、海外の臨床研究でも報告されています。31名を対象とした研究では、全員に施術部位の腫れや不快感、しびれといった一時的な症状がみられましたが、いずれも時間の経過とともに回復したと報告されています 1)。

症状ごとの経過や、ダウンタイム中の過ごし方については、「ミラドライのダウンタイムはいつまで?痛み・腫れ・内出血の経過を医師が解説」で詳しく解説しています。

施術内容によっては、汗やにおいが残ることがある

ミラドライは皮膚の上からマイクロ波を照射する治療のため、1回の施術ですべての汗腺に均一に熱を加えられるわけではありません。施術の方法や内容によっては、焼け残った汗腺の量が多くなり、施術後に汗やにおいが残る場合があります。

焼け残る汗腺の量には、主に次の3つが影響します。

  • 照射の範囲:汗腺が広がっている周辺部まで照射しているか
  • 照射の回数:同じ範囲に1回照射するか、2回照射するか
  • 症状の程度:もともとの汗やにおいがどの程度強いか

また、施術直後は焼け残った汗腺も熱の影響で一時的に働きが低下するため、しばらくは汗もにおいも大きく減ったように感じられます。その後、焼け残った汗腺が働きを取り戻すと、「汗やにおいが戻ってきた」と感じることがあります。

一方で、改善した状態が長く続くことも報告されています。重度の腋窩多汗症の患者様を対象に、マイクロ波治療から3年後の経過を調べた研究では、回答が得られた45名中39名(86.6%)が、「発汗が気にならない」または「発汗は許容できる」状態を保っていました 2)。

施術後に汗やにおいが残った場合は、2回目のミラドライで改善を目指せることがあります。詳しくは「ミラドライの再施術(2回目)を受ける場合の注意点」をご覧ください。また、長期的な経過については「ミラドライの5年後の効果は?10年後の見通しと汗・においが戻る理由を医師が解説」で解説しています。

医師の技術や照射方法によって結果に差が出やすい

ミラドライは、同じ機器を使っていても、医師の技術や照射方法によって結果に差が出やすい治療です。主に、次のような点で違いが生まれます。

  • 照射範囲の決め方:汗腺が広がっている範囲を見極め、周辺部まで照射しているか
  • 照射の回数:同じ範囲に1回照射するか、2回照射するか
  • 施術中の対応:痛みや違和感を確認しながら、麻酔を適切に調整しているか

照射の回数については、マイクロ波治療で1回照射と2回照射を病理学的に比較した研究があります。同じ部位に2回照射するダブル照射のほうが、1回照射に比べて汗腺への作用が大きいことが示されています。また、表皮や神経への損傷は、どちらの照射方法でも認められませんでした 3)。

医師の経験や技術を判断する目安の一つに、「ミラドライ公式認定医」があります。ミラドライの開発元であるMiramar Labs社が、症例経験数と実技による審査をクリアした医師に交付する認定です。詳しくは「ミラドライ公式認定医を解説!」をご覧ください。

体の状態によっては施術を受けられない

ミラドライはマイクロ波の熱を利用する治療のため、体の状態によっては施術を受けられない場合があります。当院では、次に当てはまる方への施術は行っていません。

  • 心臓ペースメーカーなどの電子機器を体内に埋め込んでいる方
  • ワキ周辺に金属製のインプラントを埋め込んでいる方、または刺青がある方
  • 治療部位に悪性腫瘍がある方
  • 直近4週間以内にワキの医療脱毛を受けた方

このうち、医療脱毛を受けた方は、期間を空ければ施術を受けられる場合があります。ミラドライをご検討中で、ワキの医療脱毛も予定している場合は、施術の順番や間隔について事前にご相談ください。

上記のほかにも、持病や服用中のお薬によっては、施術の可否や注意点を個別に判断することがあります。気になることがあれば、カウンセリングの際にお気軽にお申し付けください。

デメリットごとの対策

ここまでご紹介したデメリットの多くは、施術前の確認や準備によって減らすことができます。デメリットと対策をまとめると、次のとおりです。

デメリット対策
費用の負担が大きい料金に含まれる内容と照射方法を確認し、治療にかかる総額で比較する
ダウンタイムがある仕事や予定に合わせて施術日を決め、施術後は医師の指示に沿って過ごす
汗やにおいが残ることがある照射の範囲と回数を事前に確認し、1回の施術で焼け残りを少なくできる効果的な施術を受ける
医師の技術や照射方法で結果に差が出る施術を担当する医師や、ミラドライ公式認定医かどうかを確認する
体の状態によっては受けられないペースメーカーなどの医療機器や持病の有無、ワキの医療脱毛の予定をふまえ、施術を受けられるかどうかを事前に確認しておく

ミラドライで後悔しないためには、カウンセリングで不安や疑問を解消しておくことが大切です。照射の範囲や回数、ダウンタイム、費用など、気になることは遠慮なく医師に確認しましょう。

デメリットだけではない、ミラドライのメリット

ここまでデメリットを中心にご紹介してきましたが、ミラドライにはほかの治療にはないメリットもあります。デメリットとあわせて知っておくことで、ご自身に合った治療かどうかを判断しやすくなります。

切らずに治療でき、傷跡が残りにくい

ワキガの手術として行われる剪除法は、ワキの皮膚を切開し、皮膚の裏側にある汗腺を取り除く治療です。そのため、手術後には傷跡が残ります。

ミラドライは、皮膚の上からマイクロ波を照射する治療で、メスを使いません。施術後に吸引による跡や内出血がみられることはありますが、時間の経過とともに目立たなくなり、手術のような傷跡は残りにくいのが特徴です。

翌日から普段どおりの生活に戻りやすい

剪除法では、手術後に患部を固定する期間が必要で、日常生活が制限されることがあります。

ミラドライは、施術当日からシャワーを浴びることができ、翌日から仕事や家事など普段どおりの生活に戻れる方がほとんどです。湯船につかる入浴は3日程度、激しい運動は1週間程度控えていただきますが、まとまった休みを取りにくい方でも受けやすい治療です。

汗とにおいの両方に効果が期待できる

ミラドライは、汗の原因となるエクリン汗腺と、ワキガのにおいの原因となるアポクリン汗腺の両方に作用します。そのため、ワキ汗とワキガのにおいの両方に悩んでいる方は、1つの治療で両方の改善が期待できます。

また、熱で破壊された汗腺は元通りには再生しないとされています。効果が一定期間で切れるボトックス注射や外用薬と異なり、長期的な効果が期待できる点も特徴です。

ミラドライが向いている人・慎重に検討したほうがよい人

「ミラドライはやめた方がいいのでは」と迷われる方もいらっしゃいますが、ミラドライが合うかどうかは、症状の程度や治療に求めることによって変わります。ここでは、ミラドライが向いている人と、慎重に検討したほうがよい人の特徴をご紹介します。

ミラドライが向いている人

次のような方には、ミラドライが選択肢の一つです。

  • 制汗剤や外用薬を使っても、ワキ汗やワキガのにおいが気になる方
  • ワキ汗とワキガのにおいの両方に悩んでいる方
  • 手術に抵抗がある方、傷跡を残したくない方
  • 仕事などの都合で、まとまった休みを取りにくい方
  • ボトックス注射のように、定期的に治療を繰り返すことを負担に感じる方

慎重に検討したほうがよい人

一方で、次のような方は、ほかの治療も含めて慎重に検討することをおすすめします。

  • 費用をできるだけ抑えたい方、保険診療での治療を希望する方
  • 症状が軽く、制汗剤などで十分に対処できている方
  • 施術後の数日間に、重要な予定や激しい運動の予定がある方
  • 体の状態により、施術を受けられない条件に当てはまる方

ミラドライでは、ワキ汗やワキガのにおいの根治が期待できます。ご自身の症状やご希望に合っているかどうかは、カウンセリングで医師と相談しながら判断しましょう。

ほかのワキ汗・ワキガ治療との違い

ワキ汗やワキガの治療には、ミラドライのほかに、剪除法(手術)、ボトックス注射、外用薬(塗り薬)などがあります。それぞれの主な違いは、次のとおりです。

治療法主な対象傷跡施術後の制限効果の持続保険適用
ミラドライワキ汗・ワキガ残りにくい翌日から普段どおりの生活が可能長期的な効果が期待できる適用外
剪除法ワキガ残る一定期間の固定が必要長期的な効果が期待できる適用あり
ボトックス注射ワキ汗残らないほとんどない数か月程度重度の多汗症は適用あり
外用薬ワキ汗残らないない使用している間多汗症は適用あり

剪除法(手術)との違い

剪除法は、ワキの皮膚を切開し、ワキガのにおいの原因となるアポクリン汗腺を医師が目で確認しながら取り除く手術です。ワキガ(腋臭症)の治療として保険が適用されます。

一方で、皮膚を切開するため傷跡が残り、手術後は傷口の治癒を促すために一定期間の固定が必要です。固定期間の目安は1〜3週間で、その間は日常生活が制限されることがあります。

ミラドライは費用の負担が大きくなりますが、傷跡が残りにくく、翌日から普段どおりの生活に戻りやすい点が異なります。手術のデメリットについては、「ワキガ手術の4つのデメリットとは?手術で後悔しないためのポイントを解説」で詳しく解説しています。

ボトックス注射との違い

ボトックス注射は、汗を出す神経の働きを抑えることで、ワキ汗を減らす治療です。注射のみで済むため、施術後の制限はほとんどありません。重度の原発性腋窩多汗症の場合は、保険が適用されます。

ただし、効果は数か月程度で切れるため、効果を保つには定期的に注射を続ける必要があります。また、主にワキ汗を抑える治療のため、ワキガのにおいそのものへの効果は限られます。

ミラドライは汗腺そのものに作用するため、1回の施術で長期的な効果が期待できる点が異なります。

外用薬(塗り薬)との違い

外用薬は、ワキに塗ったり、薬剤を含んだシートで拭いたりして使う薬で、汗を出す働きを抑えます。原発性腋窩多汗症の治療として保険が適用されるものもあり、手軽に始められるのが特徴です。

ただし、効果があるのは使用している間に限られるため、毎日続ける必要があります。また、使用した部分にかゆみや赤みなどの皮膚症状が出ることがあります。

まずは外用薬を試し、それでも汗やにおいが気になる場合に、ミラドライを検討するという方法もあります。

なお、保険が適用されるワキガ・ワキ汗の治療については、前述の「ミラドライは保険適用?ワキガ(腋臭症)の保険治療を解説!」で解説しています。

ルキナ新宿四谷クリニックの広範囲ダブル照射

当院では、ミラドライのデメリットをできるだけ少なくするために、「1回の治療で、焼け残る汗腺をできるだけ少なくすること」と「施術中の負担に配慮すること」を大切にしています。施術はミラドライ公式認定医が担当します。

縦・横の2方向から照射し、焼け残りを少なくする

当院の「広範囲ダブル照射」では、同じ範囲に対し、1回目は縦方向、2回目は横方向から照射します。方向を変えて2回照射することで、1回目に熱が十分に加わらなかった部分にも2回目の照射を重ねます。こうして、照射のムラや焼け残りをできるだけ少なくすることを目的としています。

2回目の照射には、当院で作成した横方向用のテンプレートを使用し、必要に応じてテンプレートの外側にも照射を追加します。1回目・2回目ともにエネルギーレベル5で照射し、照射数は両ワキで160〜220照射程度です。

なお、すべての患者様にダブル照射が必要なわけではありません。「通常照射」「広範囲シングル照射」「広範囲ダブル照射」の3つのプランについて、費用や施術時間、ご希望の効果などを含め、それぞれの特徴をご説明します。そのうえで、治療方法を選んでいただいています。

施術中の痛みや違和感にも対応します

施術中は局所麻酔が効いているため、通常は強い痛みを感じることはありません。もし「痛い」「電気が走るような感じがする」といった違和感があれば、我慢せずにお伝えください。

必要に応じて局所麻酔を追加し、痛みがなくなったことを確認してから施術を続けます。神経への影響を避けるためにも大切な対応です。

料金や施術の流れについては、「ルキナ新宿四谷クリニックのミラドライの特徴」をご覧ください。

まとめ|デメリットを理解したうえで、納得できる治療を

ミラドライには、費用やダウンタイムなどのデメリットがありますが、その多くは施術前の確認や準備によって減らすことができます。この記事のポイントは次のとおりです。

  • ミラドライの主なデメリットは、費用の負担、ダウンタイム、汗やにおいが残る可能性、医師の技術や照射方法による差、施術を受けられない場合があることの5つ
  • 汗やにおいが残るかどうかは、照射の範囲や回数によって変わるため、1回で焼け残りを少なくできる施術を受けることが大切
  • 傷跡が残りにくく、翌日から普段どおりの生活に戻りやすい点は、ミラドライならではのメリット
  • ミラドライが合うかどうかは、症状の程度や治療に求めることによって変わる

デメリットを理解したうえで治療を選ぶことが、後悔しないための第一歩です。気になることは、カウンセリングで医師に確認しておきましょう。

ミラドライならルキナ新宿四谷クリニック

東京都新宿区四谷のルキナ新宿四谷クリニックでは、ワキ汗やワキガにお悩みの患者様に対して、ミラドライ治療を行っています。

当院では、1回の施術で汗腺の焼け残りをできるだけ少なくすることを目指し、「広範囲ダブル照射」を行っています。施術はミラドライ公式認定医が担当します。

カウンセリングでは、照射方法ごとの特徴や費用に加えて、ダウンタイムやリスク、治療で期待できる効果の範囲についても丁寧にご説明しています。

「ミラドライのデメリットが気になる」「自分に合った治療かどうか知りたい」という方には、LINE公式アカウントでの無料相談も承っております。お気軽にご相談ください。

参考文献

1) Hong HC, Lupin M, O’Shaughnessy KF. Clinical Evaluation of a Microwave Device for Treating Axillary Hyperhidrosis. Dermatol Surg. 2012;38(5):728-735.
2) Micu E, Fragkou Dragka M, Shayesteh A. Three-Year Results Following Microwave Therapy in Patients with Severe Primary Axillary Hyperhidrosis. Aesthetic Plast Surg. 2026;50(5):2006-2011.
3) Hatano T, Fukasawa Y, Miyano K, Wiederkehr M, Miyawaki T. Pathological Changes in Axillary Hyperhidrosis and Axillary Osmidrosis Induced by Microwave Treatment: Comparison of Single- and Double-Pass Irradiation. Lasers Surg Med. 2021;53(9):1220-1226.

ミラドライに関する補足情報

・治療内容:重度の腋窩多汗症のミラドライ治療(自由診療) 
・治療期間及び回数:1回 
・治療費用(税込):148,000円〜278,000円 
・主なリスクや副作用:治療部位の腫れ・痛み・内出血・一時的な感覚の変化・色素沈着

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